The Clashファンの方へ『ELGIN AVENUE BREAKDOWN REVISITED』貴重な音源で知るJoe Strummerの原点

The Clashファンの方へ『ELGIN AVENUE BREAKDOWN REVISITED』貴重な音源で知るJoe Strummerの原点 音楽レビュー
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ちゃちゃ丸

40代の普通のサラリーマン|70年代の初期パンク、PUBロック、ガレージ・ロック好き|愛犬はアメリカン・コッカー・スパニエル|購入を考えている方に向けてブログを書いています!参考になれば幸いです!

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ぜひ聴いてほしい隠れた名盤をご紹介します。The Clashのジョー・ストラマーが在籍していた幻のバンド「101ers」をご存知でしょうか?
パンク・ロック界の巨匠が、まだパブロックシーンで活動していた貴重な時代の音源を収録した『ELGIN AVENUE BREAKDOWN REVISITED』を紹介します。

Elgin Avenue Breakdown Revisited

ジャケットデザイン

音楽スタイル

ブルースやロックンロールの影響を色濃く受けた、荒削りでエネルギッシュなサウンドが特徴です。

おすすめポイント3選

①パブ・ロック、ロカビリー、ガレージ・ロックが好きな方におすすめ。

②The Clashのファンはもちろん、70年代UKロックやパブロックに興味がある人にも必聴の一枚です

③The Clash、Dr. Feelgood、Eddie and the Hot Rodsが好きな方におすすめ。

アルバム基本情報

作品名:ELGIN AVENUE BREAKDOWN REVISITED
アーティスト名:101ers
発売年:2009年
レーベル:Andalucia Records/Parlophone
総再生時間:65分13秒
収録曲数:13曲

作品紹介

このアルバムはデビューシングルとセカンドシングルとライブ音源のコンピレーションアルバムです。
彼らの音源は、ストリーミングサービスやCDで入手可能です。
特に『Elgin Avenue Breakdown Revisited』は、未発表曲やライブ音源を含む貴重な作品として、ファン必聴のアルバムとなっています。

バンドはシングル「Keys to Your Heart」1枚を残し解散しましたが、The Clashの人気上昇に伴い、1981年にコンピレーション・アルバム『Elgin Avenue Breakdown』がリリースされました。
「Keys To Your Heart」はバンド唯一のシングルです。
特に必聴なのが、数々の名曲をカバーしています。「Out of Time」はThe Rolling Stoneのカバー、「Gloria 」はVan Morrisonのカバー、「Maybelline」はChuck Berryのカバー曲です

■収録曲
1.Letsagetabitarockin’
2.Silent Telephone
3.Keys To Your Heart (Version 1)
4.Rabies (From the Dogs of Love)
5.Sweet Revenge
6.Motor Boys Motor
7.Steamgauge 99
8.5 Star R’n’R
9.Surf City
10.Keys To Your Heart (Version 2)
11.Sweety Of The St.Moritz
12.Hideaway
13.Shake Your Hips (Live)(Slim Harpoカバー)
14.Lonely Mother’s Son (Live)
15.Don’t Let It Go (Live)(Bo Diddleyカバー)
16.Keep Taking the Tablets (Live)
17.Junco Partner (Live)
18.Out of Time (Live)(The Rolling Stonesカバー)
19.Maybelline (Live)(Chuck Berryカバー
20.Gloria (Live)(Van Morrisonカバー)

Elgin Avenue Breakdown Revisited

バンド概要

Joe Strummer(Vo./Gt.)がThe Clash結成前に組んでいたパブ・ロックバンドです。
1974年にロンドンにて結成。
バンド名は、メンバーが共同生活していたスクウォット(不法占拠住宅)の住所「101 Walterton Road, Maida Vale」から由来してます。

彼らは、ブリクストンのテレグラフ・パブで「El Huaso and the 101 All Stars」として初公演を行い、その後「101 All Stars」、最終的に「101ers」とバンド名を変更して活動していました。
ストーンヘンジなどのフリーフェスティバルにも出演し、ロンドンのパブ・ロック・シーンで注目を集めました。

1976年4月3日、ナッシュビル・ルームでの公演で、前座を務めたSex Pistolsの演奏を観たJoe Strummer(Vo./Gt.)は、その衝撃からパンク・シーンへ転向を決意しました。

そして、1976年にJoe Strummer(Vo./Gt.)が脱退したことにより、バンドはシングル「Keys to Your Heart」1枚を残し自然消滅してしまいます。

101ersは、後のパンク・ムーブメントの先駆けとなるエネルギッシュな演奏とサウンドでパンクとの懸け橋となり、「パブロック最後の偉大なバンド」評されてます。

■シングル/EP
・Keys to Your Heart / 5 Star Rock & Roll Petrol(1976年)
・Sweet Revenge / Rabies(1981年)
・Keys to Your Heart EP(1974年)
・1976 EP(1976年)

■コンピレーションアルバム
・Elgin Avenue Breakdown(1981年)
・Five Star Rock’n’Roll(1993年)
・Elgin Avenue Breakdown Revisited(2005年、2015年)

■主要メンバー
・Joe Strummer(Vo./Gt.)
・Clive Timperley(Gt.)
・Dan Kelleher(Ba.)
・The Mole Chesterton(Ba.)
・Richard Dudanski(Dr.)

個人的感想

101ers『ELGIN AVENUE BREAKDOWN REVISITED』の魅力が少しでも伝わったなら幸いです。
この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ実際に音源を手に取って聴いてみてください。ストリーミングでも配信されているので、まずは「Keys To Your Heart」から始めてみるのがおすすめです。
きっと70年代パブロックの生々しいエネルギーに魅了されるはずです。

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