The Clashの伝説的なアルバム「THE CLASH」:パンクの歴史を刻んだ名作を紹介

The Clashの伝説的なアルバム「THE CLASH」:パンクの歴史を刻んだ名作を紹介 音楽レビュー
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ちゃちゃ丸

40代の普通のサラリーマン|70年代の初期パンク、PUBロック、ガレージ・ロック好き|愛犬はアメリカン・コッカー・スパニエル|購入を考えている方に向けてブログを書いています!参考になれば幸いです!

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1977年、パンクロックの歴史を塗り替えた衝撃的な1枚が誕生した。The Clashが世に放ったデビューアルバム「THE CLASH」(邦題:白い暴動)である。

シンプルながら研ぎ澄まされた楽曲群は、70年代後期の英国で渦巻く若者たちの不満と情熱を見事に昇華させた。荒々しさの中にも垣間見える音楽性の高さは、彼らが後にレゲエ、ロカビリー、スカといった多彩なジャンルを取り込んでいく布石となった。

Sex Pistols、The Damnedと並ぶUKパンク三大バンドの代表作として、今なお色褪せることのない輝きを放っている。

アルバム名

THE CLASH(邦題「白い暴動」)

アーティスト名

The Clash

音楽スタイル

このバンドほど音楽スタイルの垣根を超えたバンドはいない。
初期は、シンプルで激しいパンクサウンドを特徴としていましたが、次第にレゲエ、ロカビリー、ジャズ、スカ、ダブ、ファンクなど多様なジャンルを融合していきました。
最終的には、ポップやダンスミュージックの要素も加わりました。

おすすめポイント3選

①パンクロックの歴史において不朽の名作として高く評価されているパンクロックの代表作。

②当時の若者の不満や反体制的な姿勢を、ストレートで力強い歌詞で表現。

③他のUKパンクバンドと比べて純粋なパンクサウンドを基調としながらも、後の作品で顕著になるレゲエやロカビリーの要素がすでに垣間見える多様な音楽が聴ける。

アルバム紹介

このアルバムは1977年にリリースされた1stアルバムです。

言わずと知れたイギリスの初期パンクの代表作。
パンクの精神、情熱、反抗心が詰まっており、その音楽は非常にエネルギッシュでダイナミックな内容です。
もはや説明不要な全曲名曲の衝撃作です。

USチャート126位 UKチャート12位。
CDジャケットには、Joe Strummer(Vo&Gt.)、Mick Jones(Gt.&Vo)、Paul Simonon(Ba.)の3人ですが、本来は4人組です!
この撮影時には、テリー・チャイムズ(Dr.)が脱退する事が決まっていた為、3人のみのCDジャケットとなっております。

5曲目の「Hate and War」は、Joe Strummer(Vo&G)とMick Jones(Gt.&Vo))のツイン・ボーカルが最高に格好良いです。

この1stはド直球のパンクサウンドですが、後にレゲエ・ダブ・スカ・ジャズなどの音楽をMIXされて変化していきます。

このアルバムは、パンク・ロックの歴史において不朽の名作であり、音楽愛好者にとっても必聴の一枚とされています。
その後の音楽に多大な影響を与え、その力強いメッセージとエネルギッシュなサウンドは、時代を超えて愛されており、パンク・ロックの歴史において不朽の存在です。

■概要
リリース:1977年
レコード会社:イギリス盤がCBS Record、アメリカ盤がEpic Record
収録時間:35:05

■収録曲
1.Clash City Rockers
2.I’m So Bored with the U.S.A
3.Remote Control
4.Complete Control
5.White Riot
6.White Man in Hammersmith Palais
7.London’s Burning
8.I Fought the Law
9.Janie Jones
10.Career Opportunities
11.What’s My Name
12.Hate and War
13.Police and Thieves
14.Jail Guitar Doors
15.Garageland

バンド概要

イギリス出身の4人組パンク・バンド。

The Sex Pistols、The Damnedと並ぶ3大パンク・バンドの一翼を担いました。
活動期間は、1976年〜1986年と当時のパンク・バンドとしては長く活動しておりました。
1976年にSex Pistolsのライブに衝撃を受けたMick Jones(Gt.&Vo)がPaul Simonon(Ba.)に声がけし、そこにJoe Strummer(Vo&G)が参加してバンド結成しました。
同年にCBSレコードと契約し、Terry Chimes(Dr.)が脱退した後に、Topper  Headon(Dr.)が加入。

1977年にデビュー・アルバム「THE CLASH」をリリースし、評判となり、翌年には2ndアルバムをリリース。
そして、1979年には、これまでのパンクサウンドから路線変更して、ダフ、レゲェ等を取り入れた3rdアルバム「LONDON CALLING」をリリース。 この3rdアルバムは、従来のパンクファンから批判を受けましたが、裏腹に世界的にヒット作となりました。 その後、実験的な動きが加速して、3枚組アルバムや、話題作りの為にJoe Strummer(Vo&G))の失踪等を演出して、メンバー間に歪みが生まれてしまいました。
そんな中、Topper  Headon(Dr.)がヘロイン中毒で脱退してしまい、Mick Jones(Gt.&Vo)もクビを宣告されて、バンドは崩壊の危機に瀕します。 バンド内がボロボロのなか、サポートメンバーを加えつつ、1985年に「CUT THE CRAP」をリリースしますが、評判は芳しくありませんでした。
1986年に解散してしまいました。
2002年に、The Clashはロックの殿堂入りを果たし、同年の12月22日には、Joe Strummer(Vo&G)が自宅で心臓発作により亡くなりました。

■主要メンバー
・Joe Strummer(Vo&G)
・Mick Jones(Gt.&Vo)
・Terry Chimes(Dr.)
・Topper  Headon(Dr.)

まとめ

The Clashの1stアルバム「THE CLASH」は、まさにパンクロックの教科書と呼ぶべき1枚です。その荒々しさの中に潜む音楽的な多様性は、彼らがその後、ジャンルの垣根を軽々と飛び越えていく布石となりました。
1977年当時、このアルバムが放った衝撃は計り知れません。しかし45年以上の時を経た今聴いても、若者たちの叫びと情熱、そして音楽への真摯な姿勢が鮮やかに伝わってきます。シンプルで力強いリフ、ストレートな歌詞、そしてエネルギー溢れるサウンド。パンクロックの歴史を語る上で、このアルバムは永遠に色褪せることのない金字塔として在り続けるでしょう。
それは単なるパンクロックアルバムを超えて、一つの時代の空気を切り取った歴史的資料であり、音楽の可能性を広げた革新的作品なのです。音楽ファンなら、ぜひ一度は耳を傾けてほしい永遠の名盤といえるでしょう。

気になる方はコチラ


白い暴動

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