Lew Lewisの偏愛が炸裂した作品『Save The Wail』を紹介

音楽レビュー
この記事を書いた人
ちゃちゃ丸

40代の普通のサラリーマン|70年代の初期パンク、PUBロック、ガレージ・ロック好き|愛犬はアメリカン・コッカー・スパニエル|購入を考えている方に向けてブログを書いています!参考になれば幸いです!

ちゃちゃ丸をフォローする
ちゃちゃまる
ちゃちゃまる

購入しようか迷っている方に向けて書いてます!

ジャケットデザイン

表ジャケット
裏ジャケット

アルバム名

Save The Wail

アーティスト名

Lew Lewis Reformer

音楽性

パンク✖️ブリティッシュR&Bです。

60年代のロックとブルース、70年代のパンク・ロックのエネルギーと、Rick Taylor(Gt, Vo)のカッティングギター、そこにLew Lewisの天才的なブルースハープが融合したブルージーで荒々しいサウンドが特徴です。

Lew Lewisはブルースハープの名手として知られておりますが、熱いヴォーカルも楽しめます。

おすすめポイント3選

① パンキッシュ・ブリティッシュR&Bサウンド
伝統的なブリティッシュR&Bを継承しつつ、Lew Lewisの嗜好であるパンクサウンドが乗っかった

② Lew Lewisが吹くブルースハープ
Lew Lewisのしゃがれたヴォーカルも最高ですが、なんと言っても、彼は天才ハーピスト。 Lew Lewisの吹くブルースハープは渋くて攻撃的で最高です。

③ Lew Lewisの状態
Lew Lewis自身が破天荒な私生活を送っておりましたが、この時が音楽に向き合う姿勢など、一番最高潮な状態ではないかと思います。それは、サウンドにも表れており、Lew Lewisの声や演奏の勢いが凄まじいエネルギーを放っております。

アルバム紹介

1979年にリリースされた、彼等の唯一のフルアルバム。
レコード会社は、名門レーベルであるstiff Recordです。

内容は、正に荒くれパブロッカーLew Lewisを凝縮したような音なってます! アルバム収録曲は、全14曲です。
収録曲の殆どが、James Brown、The J. Geils Band、Little Richard、Tom Petty等のカバー曲ですが、Lew Lewis風に荒々しいパンクサウンドにアレンジされていています。
また、自身の持ち歌である名曲「Lucky Seven」「Win Or Lose」も収録されてます。

同アルバム名で別ジャケットのアルバムもありますが、そちらは1979年のBBCライヴ音源を7曲追加したバージョンとなります。

◾️収録曲
1.Do Just What You Want(James Brown)
2.Wait(The J. Geils Band)
3.Win Or Lose(Status Quo)
4.High Temperature(Little Richard)
5.Mr.Bartender
6.Lucky Seven
7.Hometown Blues(Tom Petty)
8.Photo-Finish
9.Night Talk
10.Rider
11.Boogie On The Street
12.Caravan Man 13. 1-30 2-30 3-35(Neville Crozier)
14.In The Mood I’m In(Bob Andrews/Patricia Mayberry)

バンド概要

1978年に結成されたロック・バンドです。

中心メンバーは、イギリスのエセックス州サウスエンド生まれのLew Lewisです。
サウスエンドと言えば、Eddie & The Hot RodsとDr. Feelgood’sが有名ですが、Lew Lewisは、Eddie & The Hot Rodsの初期メンバーでした。

Eddie & The Hot Rods在籍時は、ブルースハープを担当。
Eddie & The Hot Rodsは、次第にロックン・ロール寄りの音楽に傾いて、自身が好きなブルースに近い音楽と乖離しはじめました。

また、素行が悪かった事もあり、バンドをクビになってしまいました。その為、Lew Lewis Reformerでは、自身の嗜好を追求すべく、Pub RockやR&Bに傾注したサウンドになりました。

その後、元The ClashのドラマーであるTopper Headonや、元Solid SendersのベースシストであるRussellをバンドに迎えたりと、かなり流動的でした。

バンド運営は不安定ながら、Lew Lewisは、ミュージシャンとしては独自の音楽を確立し一部では高評価を受けておりました。

しかし、私生活ではドラックと切っても切り離せない破天荒な生活を送っており、その影響で数々のトラブルを抱えてました。その為、1980年にはバンドが解散してしまいます。

1983年には、同郷でありお互いパブロック界を代表するミュージシャンと共通点が多いWilko JohnsonとThe Wilko Johnson and Lew Lewis Band を結成し、EPをリリースしました。

ミュージシャンとして復活の兆しが見えてきましたが、一方、私生活では1987年に郵便局に強盗に入り7年の刑を言い渡されたりと何かとお騒がせな生活を送ってました。

2010年には、Lew Lewis Band 結成し、音楽活動を再開し、2011年3月には待望の初来日を果たしました。

2021年4月18日に死去してしまいました。 ご冥福をお祈りします。

Lew Lewisは、甲本ヒロトさんやThee Michelle Gun Elephantなどの国内アーティストにも多大なる影響を与えておりました。

◾️主要メンバー
・Lew Lewis(Vo, hmc)
・Rick Taylor(Gt, Vo)
・Johnny Squirrel(Ba, Vo)
・Buzz Barwell(Dr)

気になる方はコチラ


セイヴ・ザ・ウェイル・プラス

コメント

タイトルとURLをコピーしました