心に響くギターポップを求める方へ|素朴なのに胸がキュンとする18の名曲|TRUCKLOAD OF TROUBLE」を紹介

心に響くギターポップを求める方へ|素朴なのに胸がキュンとする18の名曲|TRUCKLOAD OF TROUBLE」を紹介 音楽レビュー
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ちゃちゃ丸

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心に響くギターポップをお探しの音楽愛好家の皆様へ、1993年にリリースされたThe Pastels『Truckload of Trouble』をご紹介いたします。

本作は、1986年から1993年にかけてのシングルやEP、再録曲を収録したコンピレーション・アルバムです。The Pastelsの初期から黄金期にかけての楽曲を網羅し、バンドの魅力を余すことなく収めた入門編として重要な作品となっています。

グラスゴー・ギターポップシーンを代表するThe Pastelsの音楽的特徴は、ローファイで素朴な音作りでありながら、ジャングリーなギターサウンドと美しいハーモニーにあります。これらの要素が絶妙に組み合わさることで、聴き手の心に深く響く独特の音楽性を生み出しています。

グラスゴー・ギターポップの真髄を理解したい方、またはThe Pastelsの音楽に初めて触れる方にとって、本作がいかに価値ある一枚であるかをお伝えしてまいります。

トラックロード・オブ・トラブル

ジャケットデザイン

音楽スタイル

ローファイで素朴な音作りでありながら、ギキラキラしたジャングリーなギターサウンドと美しいハーモニーが特徴です。

おすすめポイント3選

①「Comin’ Through」「Nothing to Be Done」など、バンドの代表曲が多数収録されている。

②グラスゴー・ギターポップを語るうえで外せない名盤。

③これ1枚でThe Pastelsの魅力を丸ごと味わえる入門編。

トラックロード・オブ・トラブル

アルバム基本情報

作品名:TRUCKLOAD OF TROUBLE
アーティスト名:THE PASTELS
発売年:1994年
レーベル:Paperhouse Records、Fire Records
総再生時間:62分30秒
収録曲数:18曲

アルバム紹介

1993年にリリースされた『Truckload of Trouble』は、1986〜1993年のシングルやEP、再録曲を集めたコンピレーション・アルバムです。
バンドの初期~黄金期の名曲を網羅し、独特のローファイ感と切ないメロディが詰まった作品で、バンド初体験の方からリピーターの方にもおすすめできるアルバムです。
「Comin’ Through」「Nothing to Be Done」「Baby Honey」など、The Pastelsを代表する名曲がずらりと並び、さらにMichael Nesmith「Different Drum」やDaniel Johnston「Speeding Motorcycle」といったカバー曲も収録されていて、彼らの音楽的ルーツも垣間見える聴きやすくまとまったアルバムです。
まさに、The Pastelsの魅力をぎゅっと詰め込んだ“入門編”とも言える内容です。

■収録曲
1.Thank You for Being You
2.Thru’ Your Heart
3.Firebell Ringing
4.Kitted Out
5.Comin’ Through
6.Over My Shoulder
7.Truck Train Tractor
8.Crawl Babies
9.Nothing to Be Done
10.Different Drum(カバー/Michael Nesmith)
11.Not Unloved
12.Baby Honey
13.Speeding Motorcycle(カバー/Daniel Johnston)
14.Speedway Star
15.What You Said
16.Dark Side of Your World
17.Sometimes I Think About You
18.Sign Across Me

バンド概要

1982年にグラスゴーの地でStephen McRobbie(Vo&G)を中心としてバンドを結成。
同年に、デビューシングル「Songs for Children」をリリース。
その後、数枚のシングルをリリースしていましたが、そこまで注目される存在ではありませんでした。

しかし、1986年に音楽雑誌のNME誌が編集したコンピレーション・アルバム「C-86」に収録された事で、アノラック・ポップ(アマチュアな純朴さを前面に出したインディ・ポップ)の代表格として注目を浴びました。
このコンピレーション・アルバムで注目を集めた結果、1987年に1stアルバム「Up for a Bit with The Pastels」をリリースに至りました。

1997年までに4枚のオリジナル・アルバムをリリースし、他のバンドとの共作やサウンドトラック等の作品をリリースしました。

1980年代のUKインディシーンを代表する存在です。

■スタジオアルバム
・Up for a Bit with The Pastels(1987年)
・Sittin’ Pretty(1989年)
・Truckload of Trouble(1993年、編集盤)
・Mobile Safari(1995年)
・Illumination(1997年)
・Slow Summits(2013年)

■主要メンバー
・Stephen McRobbie(Vo./Gt.)
・Katrina Mitchell(Dr.)
・Tom Crossley

筆者の個人的感想

Truckload of Trouble』を初めて聴いた時、特に「Nothing to Be Done」のギターフレーズが流れた瞬間の衝撃は今でも忘れられません。こんなに美しい音楽があったのかと、心から驚いたことを覚えています。

The Pastelsの音楽には技巧的な派手さはありませんが、その素朴さの中にこそ、聴き手の心に直接語りかける力があります。Stephen McRobbieの少し掠れた歌声と温かなハーモニー、そしてMichael NesmithやDaniel Johnstonのカバー曲を通じて見える音楽愛。すべてが絶妙なバランスで成り立っています。

音楽ストリーミング全盛の現代だからこそ、62分30秒というアルバム体験の価値は一層高まっていると感じます。『Truckload of Trouble』は、音楽が持つ静かで確実な力を実証してくれる特別な一枚です。

気になる方はコチラ


トラックロード・オブ・トラブル

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