あの懐かしいiPodのCMで流れていたあの曲、覚えていますか？
「♪〜」というキャッチーなギターリフと共に、白いイヤホンをつけた人たちがダンスするシルエット広告。そう、THE FRATELLISの「Flathead」です。
2006年、スコットランドから現れた3人組が放った衝撃のデビューアルバム「COSTELLO MUSIC」。ガレージロックの荒々しさとポップスの親しみやすさを絶妙にブレンドしたサウンドは、瞬く間に世界中の音楽ファンを虜にしました。
The LibertinesやArctic Monkeysが好きなあなたなら、きっとこのアルバムの魅力にハマるはず。親父の古いレコードコレクションから飛び出してきたようなヴィンテージな音色と、現代的なエネルギーが見事に融合した傑作を、今回は徹底解剖していきます。
全英チャート2位、世界で150万枚超のセールスを記録した名盤の秘密に迫ってみましょう。
ジャケットデザイン
音楽スタイル
ガレージロックの攻撃性と、ポップ、インディーロックの軽快でキャッチーなサウンドの融合が特徴です。
The Libertines、Arctic Monkeys、Babyshamblesが好きな方におすすめです。
おすすめポイント3選
①iPodのCMに起用され誰もが一度は聴いたことのある名曲「Flathead」を収録。
②親父の古いレコードコレクションのようなヴィンテージサウンド。
③バンドの代名詞になった名曲が多数収録。
アルバム基本情報
作品名：COSTELLO MUSIC
アーティスト名：THE FRATELLIS
発売年：2006年
レーベル：Fallout Records
総再生時間：44分21秒
収録曲数：13曲
アルバム紹介
このアルバムは、2006年にリリースされた彼らのデビューアルバムです。
『Costello Music』というタイトルは、バンドが以前使用していたグラスゴーのスタジオ名に由来しています。
彼らを一躍有名にした、iPodのCMに起用された「Flathead」やシングル「Chelsea Dagger」は、サッカースタジアムやCMでも頻繁に使われるアンセム的楽曲となり、
バンドの代名詞になった楽曲も多数収録されております。
その影響もあり、アルバムはUKチャートで最高位2位を記録しました。
その後、83週間もトップ100にチャートインし、トリプル・プラチナ・アルバムを達成しました。
最終的には全世界で150万枚以上、イギリスだけで114万枚以上のセールスを記録しました。
ビンテージ機材を使用したことで、古いレコードコレクションのような独特のサウンドが聴けます。
1曲目の「Henrietta」はライブでも盛り上がるキラーチューンです。
哀愁漂うメロディが印象的な「Whistle for the Choir」は全英9位のヒットを記録しました。
■収録曲
1.Henrietta
2.Flathead
3.Cuntry Boys & City Girls
4.Whistle for the Choir
5.Chelsea Dagger
6.For the Girl
7.Doginabag
8.Creepin up the Backstairs
9.Vince the Loveable Stoner
10.Everybody Knows You Cried Last Night
11.Baby Fratelli
12.Got Ma Nuts from a Hippy
13.Ole Black ‘n’ Blue Eyes
Costello Music [Analog]
COSTELLO MUSIC
バンド情報
スコットランドのグラスゴー出身の3人組ロック・バンドです。
2005年にバンド結成しました。
バンド名のフラテリ（Fratelli）」はイタリア語で「兄弟」の意味。実際は血縁関係はなく、結束の強さを表しています。
バンド結成後、約1年でデビューアルバム「COSTELLO MUSIC」をリリースしました。
このアルバムに収録されている「Flathead」がiPodのCMにも起用され、シングル「Chelsea Dagger」はサッカースタジアムやCMでも頻繁に使われるアンセム的楽曲となり彼らを一躍有名にしました。
「COSTELLO MUSIC」はセールス的にも成功し全英チャート2位、世界で200万枚超のセールスを記録しました。
2007年にはBRIT Awardsで最優秀英国ブレイクスルー・アクト賞を受賞しました。
2008年には2ndアルバム「Here We Stand」をリリースしました。
前作に満足していなかったバンドメンバーはこの2ndアルバムを自身でプロデュースをしました。前作よりソリッドなロックンロール・サウンドを追求しましたが、セールス的には苦しみました。
2009年に活動休止をしてしまいます。
2013年に活動再開し、2015年に3rdアルバム「Eyes Wide, Tongue Tied」をリリースしました。
2021年には4rdアルバム「Half Drunk Under a Full Moon」をリリースしました。
■主要メンバー
・Mince Fratelli(Dr.)
・Jon Fratelli (G&Vo)
・Barry Fratelli(Ba.)
個人的な感想
「COSTELLO MUSIC」を初めて聴いたのは、まさにあのiPodのCMがきっかけでした。何気なく流れていた「Flathead」の印象的なギターリフに心を奪われ、慌ててアルバムを手に入れたのを今でも鮮明に覚えています。
このアルバムの素晴らしさは、決して背伸びをしていないところにあると思います。THE FRATELLISは小難しい音楽理論や複雑なアレンジに頼るのではなく、純粋にロックンロールの楽しさ、パワー、そして人の心を動かすメロディの力を信じて音楽を作っている。それが44分21秒という時間の中に凝縮されているんです。
特に「Chelsea Dagger」をスタジアムで大合唱する光景を想像すると、音楽が持つ人と人を繋ぐ力の偉大さを改めて感じます。シンプルだからこそ、国境も言語も超えて愛され続ける。それこそが真のロックンロールなのではないでしょうか。
2009年に一度活動休止した彼らですが、2013年に復活を果たし、現在も精力的に活動を続けています。時代が変わっても色褪せることのない「COSTELLO MUSIC」の輝きは、これからも多くの人の心に響き続けるでしょう。
もしまだ聴いたことがない方がいらっしゃるなら、ぜひ一度この名盤に耳を傾けてみてください。きっと、あなたの音楽ライフに新しい扉を開いてくれるはずです。
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COSTELLO MUSIC
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