今日は2005年にリリースされた、LAGWAGONの魂の一枚「RESOLVE」を紹介します。Fat Wreck Chordsの看板バンドとして長年活躍してきた彼らが、亡き仲間への想いを音楽に昇華させた特別なアルバムです。
Resolve
ジャケットデザイン

おすすめポイント3選
①NOFX直系のファスト&メロディックが好きな方にはおすすめです。
②バンド史上最大の悲しみに包まれた特別なアルバムです。
③NOFXやNO USE FOR A NAME、FACE TO FACEなどのバンドのファンにおすすめです。
Resolve
音楽スタイル
突っ走るビートのパンクサウンドに、哀愁漂うギターリフとキャッチーなメロディを組み合わせたスタイルが特徴のメロコアです。
彼らの音楽は、パンク、スカ、スケートパンクといったジャンルの融合させた、90年代のメロディックハードコアパンク・ブームを代表するサウンドです。
アルバム基本情報
作品名:RESOLVE
アーティスト名:LAGWAGON
発売年:2005年
レーベル:Fat Wreck Chords
総再生時間:39分47秒
収録曲数:12曲
アルバム紹介
2005年リリースされた7枚目のアルバムです。
このアルバムは、1996年に脱退した初期メンバーDerrick Plourde(Dr.)の死去により追悼として制作されたアルバムです。
Lagwagonの従来のメロディックなパンクサウンドを保ちつつ、よりエモーショナルでシリアスな雰囲気が漂っております。
速いテンポの楽曲が多いが歌詞の内容が重いため、全体的に感情的な深みがあるのが特徴。 「Sad Astronaut」ではアコースティックギターを用いた静かなイントロから始まり、後半に向けて激しい展開を見せるなど、多様なアプローチが試みられています。この作品では聞けませんが、個人的にはDerrick Plourde(Dr.)の小刻みなドラムが恋しくなります。
また、長年のバンドのベーシストであるJoe Raposo (Ba.)が参加した最後のアルバムでもあります。
バンドにとってこの作品は、単なる音楽作品以上の意味を持つ特別なアルバムです。
「RESOLVE」は、タイトル曲で、Derrick Plourde(Dr.)への敬意を表す重要な楽曲です。
■収録曲
1.Heartbreaking Music
2.Automatic
3.Resolve
4.Virus
5.Runs in the Family
6.The Contortionist
7.Sad Astronaut
8.Rager
9.The Worst
10.Creepy
11.Infectious
12.Days of New
Resolve
バンド概要
JOEY CAPE (Vo.)率いるアメリカ出身の5人組メロディックハードコアパンク・バンド です。
Fat Wreck Chordsの看板バンドとして長年活躍し、90年代のメロコアムーブメントを牽引してきました。日本でのHI-STANDARDとのツアーや、NOFX、NO USE FOR A NAME、FACE TO FACEなどと並ぶ存在感は、パンクファンにとって特別なものです。
1989年:「SECTION 8」というバンドを結成。
1990年:「LAGWAGON」にバンド名を改名。
1992年:NOFXのFatが率いるFat Wreck Chordsの初のバンド契約をし同年にデビューアルバム「DUH」をリリース。
1994年:セカンドアルバム「「Trashed」をリリース。同年にGREEN DAY、THE OFFSPRING、RANCID、NOFX、BAD RELIGIONの作品が軒並みヒットした事でアメリカの西海岸でメロコアムーブメントが巻き起こりました。また、Vans Warped Tourにも参加し、よりLAGWAGONにも注目が集まるようになりました。いくつかの大手レーベルからオファーを受けるも現在までFat Wreck Chordsの看板バンドとして活動を続けています。
1995年:3rdアルバム「Hoss」をリリース。彼らの代表作となりました。
1996年:バンドの初期のメンバーであるDerrick Plourde(Dr.)が脱退。
1997年:4rdアルバム「Double Plaidinum」をリリース。
2000年: 一時活動休止。フロントマンのJoey Capeが他プロジェクト(Bad AstronautやMe First and the Gimme Gimmes)に参加。
2003年:再始動し、6thアルバム『Blaze』をリリース。
2005年:7th「Resolve」をリリース。
2014年:8th「Hang」をリリース。
2019年:9thアルバム『Railer』をリリース。
■主要メンバー
Joey Cape (Vo./Gt.)
Chris Rest (Gt.)
Joe Raposo (Ba.)
Dave Raun (Dr.)
Derrick Plourde (Dr.)
まとめ
初期メンバーDerrick Plourdeへの追悼として作られたこのアルバムは、LAGWAGONの音楽的な才能だけでなく、彼らの絆の深さも示す重要な作品です。
悲しみを乗り越え、音楽に昇華させる彼らの姿勢は、音楽が持つ癒しの力を改めて感じさせてくれます。LAGWAGONのファンだけでなく、メロディックパンクを愛する全ての人に聴いてほしい一枚です。
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