英国パブ・ロックの重鎮、Dr. Feelgoodの『Stupidity』を紹介

音楽レビュー
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ちゃちゃ丸

40代の普通のサラリーマン|70年代の初期パンク、PUBロック、ガレージ・ロック好き|愛犬はアメリカン・コッカー・スパニエル|購入を考えている方に向けてブログを書いています!参考になれば幸いです!

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表ジャケット
裏ジャケット

アルバム名

Stupidity

アーティスト名

Dr. Feelgood

音楽性

シンプルでパワフルなロックサウンドながら、ブルースやR&Bの影響を受けた渋いサウンド。

ウィルコ・ジョンソン (ギター)のピックを使わず、指で弦を弾く力強いカッティングと、リー・ブリローのワイルドな歌声が特徴。

後のパンク・ロックやニュー・ウェイヴ勢にも受け継がれ、多くのバンドに影響を与えています。

日本のバンドのTHE ROOSTERS 、THE HIGH-LOWS、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT等にも多大なる影響を与えております

おすすめポイント3選

①全盛期のライブ音源を体感出来る

ウィルコ・ジョンソンのソリッドなギターと、リー・ブリローのダミ声がぶつかり合い強烈なエネルギーをスピーカー伝えに感じられます。

②ウィルコ時代の名曲がライブ音源で聞ける

「She Does It Right」、「Roxette」、「Stupidity」、「Back In The Night」など、長きに渡りライブでは定番曲が収録されています。

③イギリスのパンク・ロックに大きな影響を与えた作品

当時のパブ・ロック界の中でも攻撃的でアグレッシブルな演奏を見ていたキッズ達がその後、1977年に爆誕するU.Kパンクスへと進化してゆきました。

アルバム紹介

1975年にシェフフィールド・シティ・ホールとサウスエンド・カーサルでのライブ音源を収録したライブアルバムです。
そして、バンドの代表作であり、全英NO.1に輝いた名盤ライブアルバムです。

ちなみに邦題は「殺人病棟」。

当時のバンド内でのピリピリした雰囲気が伝わってくる演奏です。

シンプルながらも力強い演奏と、リードボーカルの熱狂的な歌声が聴く者の心を掴んで離さないです。
聞く度に、最後の「Johnny B Goode」で思わず拳を振り上げてしまう。

なんと言っても、ジャケットのウィルコのなんとも言えない顔が好きです。

「Roxette」
シンプルながらも強烈なリフと、リードボーカルの熱狂的な歌声が印象的な曲。
The Dr. Feelgoodの代表曲の一曲。
ライブでは必ず演奏される曲。

「Going Back Home」
ブルースの影響が色濃く出た曲。
リードボーカルのソウルフルな歌声と、バンドの力強い演奏が融合した曲。
Dr. Feelgoodならではの魅力が詰まった曲。

「She Does It Right」
アルバムのハイライトとも言える曲。
シンプルながらもキャッチーなメロディーと、リードボーカルの力強い歌声が、聴く者の心を掴んで離さない。
Dr. Feelgoodの代表曲の一曲。
ライブでは必ずアンコールで演奏される曲。

他にも、「I’m a Man」「I Don’t Mind」「Back In The Night」など、Dr. Feelgoodの魅力が詰まった曲が収録されています。

バンド概要

1971年に結成されたイギリスのエセックス州キャンベイ・アイランド出身で、4人組パブロック・バンド 。

バンド名は、実質バンドの舵取りをしていたウィルコ・ジョンソン が崇拝しているミック・グリーン(ギター)が所属していた、ジョニー・キッド&パイレーツの曲から取られております。

1970年代初頭からパブ・ロックシーンを牽引し、後のパンク・ロックムーブメントの火付け役となったイギリスの伝説的な人気バンドです。
また、パンクバンドであるダムドを世に送り出し、おちのパンク・ロックムーブメントにも大きな影響を与えました。

1975年にデビューアルバム「Down by the Jetty」をリリースし、全英チャート10位にランクイン。
その後も「Malpractice」(1976年)、「Be Seeing You」(1977年)などのアルバムをリリースし人気を博しました。
しかし、3rdアルバムである「Sneakin’ Suspicion」をリリース後、ウィルコ・ジョンソンが脱退してしまいます。

脱退理由としては、バンドのメインソングライターであるウィルコ・ジョンソンが苦悩しながら曲作りをしているなか、他のメンバーは、毎日パーティー三昧の生活を送っていた事で、バンド内部で軋轢が生まれた事が原因でした。
その後、リー・ブリローを中心に新たにギタリストをバンドに迎えて活動を続けておりました。

しかし、1994年4月7日に亡くなってしまいました。

2006年にアルバム「Repeat Prescription」をリリースをしますが、この時期にはオリジナルメンバーは一人も在籍しておりません。

2012年、ウィルコは末期の膵臓がんと診断されたが、本人の意向で化学療法を拒否。
ウィルコは診断後、フェアウェルツアーと題して、日本を含む世界でライブを行っておりましたが、2022年11月21日 に亡くなってしまいました。

オリジナル・メンバー
・リー・ブリロー(ボーカル、ハーモニカ)
・ウィルコ・ジョンソン (ギター)
・ジョン・B・ジョン・マーティン(ドラムス)
・スパークス(ベース)

◾️オリジナル・アルバム
Down by the Jetty (1975年)
Malpractice (1976年)
Be Seeing You (1977年)
Private Practice (1978年)
Let It Roll (1979年)
A Case of the Shakes (1980年)
Fast Women & Slow Horses (1982年)
Doctor’s Orders (1984年)
Mad Man Blues (1985年)
Brilleaux (1986年)
Classic (1987年)
Primo (1991年)
The Feelgood Factor (1993年)
On the Road Again (1996年)
Chess Masters (2000年)
Repeat Prescription (2006年)

◾️ライブ・アルバム
Stupidity (1976年)
As It Happens (1979年)
Live in London (1990年)
Down at the Doctors (1994年)
Speeding Thru Europe (2003年)
Live at Rockpalast (2013年)
Live 1990 (2017年)

気になる方はコチラ


殺人病棟

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