今回は、1966年にアメリカのガレージロック史に大きな足跡を残した傑作、Shadows Of Knightの『Gloria』をご紹介します。全米チャート10位という輝かしい記録を打ち立て、18週もの間チャートにランクインし続けた伝説のアルバムです。
ジャケットデザイン
![](https://chachamaru0903.com/wp-content/uploads/2025/01/ジャケットデザイン-1-992x1024.jpg)
アルバム名
Gloria
アーティスト名
Shadows Of Knight
音楽スタイル
ローリング・ストーンズのようなブリティッシュR&Bサウンドを強く意識したガレージロックです。
Jim Sohns(Vo.)の声は、しゃがれ声、がなり声、シャウトなど、白人でありながら黒人並みのボーカルです。
おすすめポイント3選
①ボーカルのJim Sohnsの声は圧巻
②アメリカのガレージロックの原型を体感
③カバーの選曲にセンスが光る
アルバム紹介
1966年にリリースした彼らの1stアルバムです。
全米チャート10位にチャートインしたガレージ界の大名盤です。
最終的には、ビルボード200チャートで46位を記録し18週間チャートインしました。
収録曲の多くはチェス・レコードのブルース曲のカバーで構成されています
このアルバムは、ブルース、ロックンロール、ガレージロックなどの要素を融合させた、当時としては革新的なサウンドが特徴です。
アルバムのタイトルトラックであり、同バンドの代表曲である「Gloria」は、高速で激しい演奏と、リードボーカルのJim Sohns(ボーカル)による熱狂的な歌唱が印象的です。
「Gloria」以外にも、ハイテンポで攻撃的なサウンドが特徴です。中でもChuck Berryのカバー曲「I Got My Mojo Working」や、「I Just Want to Make Love to You」は、Willie Dixonのブルースナンバーをガレージロック風にアレンジした曲で、当時のガレージロックシーンに大きな影響を与えました。
■概要
リリース:1966年
レコード会社:Dunwich Recrds
収録時間:38:52
■収録曲
1.Gloria(Van Morrison)
2.Light Bulb Blues
3.I Got My Mojo Working
4.Dark Side
5.Boom Boom
6.Let It Rock(Chuck Berry)
7.Oh Yeah
8.It Always Happens That Way
9.You Can’t Judge a Book by Looking at the Cover(Willie Dixon)
10.(I’m Your) Hoochie Coochie Man(Willie Dixon)
11.I Just Want to Make Love to You(Willie Dixon)
アーティスト概要
1964年に結成された、アメリカのシカゴ出身の5人組ガレージバンド。
アメリカ出身でありながら、ブリティッシュビートに影響を受けたガレージ・ロックとブルース・ロックサウンドが特徴のバンドです。
初期メンバーには、Jim Sohns(Vo.)、Warren Rogers(Gt.)、Dave “Hawk” Wolinski(Key.)、Jerry McGeorge(Ba.)、Joe Kelley(Dr.)です。
当初は単に「The Shadows」と名乗っておりました。
1965年に、メンバーチェンジを機にバンド名を「 Shadows Of Knight」に改名しました。
1966年:Themの曲「Gloria」をカヴァーししたデビューシングル「Gloria」が全米チャートで10位(ビルボード)を記録し、バンドの転機となりました。
1966年4月:1stアルバム「Gloria」リリース
1967年:ドラック問題や、メンバー間のイザコザでバント内はガタガタになりバンドは解散してしまいます。
■主要メンバー
・Jim Sohns(Vo.)
・Warren Rogers(Gt.)
・Dave “Hawk” Wolinski(Key.)
・Jerry McGeorge(Ba.)
・Joe Kelley(Dr.)
まとめ
Shadows Of Knightの『Gloria』は、1966年に全米チャート10位を記録した伝説のデビューアルバムです。Jim Sohnsの圧巻のボーカル、そしてブリティッシュR&Bの影響を受けながらも独自の解釈で確立したガレージロックサウンドは、アメリカ音楽シーンに大きな影響を残しました。
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