ジャケットデザイン
冒頭文
音楽って、本当に不思議です。
たった3分の曲が、あなたの一日を変えてしまうのです。
今回紹介するのは、1960年代の英国で最も輝いていたバンド、Small Facesのベスト盤です。
The BeatlesやThe Rolling Stonesと肩を並べる存在だった彼らの音楽は、今でも色褪せません。
むしろ、今だからこそ、その輝きが際立つのです。
「60年代の音楽なんて古臭い」と思っていませんか。
それは完全な誤解です。
このアルバムに収録された楽曲は、現代のロックやポップスの原点です。
Paul Weller、David Bowie、Oasisらが影響を受けた音楽なのです。
1977年にリリースされたこのLP盤は、Immediateレーベル時代の名曲を集めた決定版です。
この記事を最後まで読めば、あなたも絶対に聴きたくなります。
そして、Amazonでポチってしまうはずです。
さあ、60年代英国ロックの最高峰へ、一緒に旅をしましょう。
Small Faces – Greatest Hits – Immediate – IML 2008
音楽スタイル
音楽ジャンル：
- R&B
- モッド・ロック
- サイケデリック・ロック
- ブリティッシュ・ビート
音楽的特徴：
- オルガンを多用したファンキーでソウルフルなグルーヴ
- キャッチーで覚えやすいメロディ
- 実験的な録音技術とサウンド・エフェクト
- ユーモアとウィットに富んだ歌詞
類似アーティスト：
- The Who（初期）
- The Kinks
- Traffic
このアルバムのおすすめポイント3選
1. 名曲が一度に全部聴ける贅沢
“Itchycoo Park”、”Lazy Sunday”、”Tin Soldier”といった代表曲がすべて収録されています。
Small Facesを初めて聴く人も、ファンも満足できる黄金の12曲です。
2. レアなライブ音源を収録
“All Or Nothing (Live)”のモノミックスは、このLP盤だけの貴重な音源です。
他のどこでも聴けない、コレクター必聴のバージョンなのです。
3. 英国モッズ文化の象徴
Small Facesは60年代のモッズシーンを牽引したバンドです。
彼らの音楽は、ファッション、ライフスタイル、すべてを含む文化そのものです。
作品情報
作品名： Small Faces’ Greatest Hits
型番： IML 2008
アーティスト名： Small Faces
発売年： 1977年
レーベル： Immediate / NEMS
フォーマット： 12インチLP（ヴァイナル）
総再生時間： 約37分
収録曲数： 12曲
原産国： イギリス（UK）
作品紹介
このアルバムは、Small Facesが最も輝いた時期の音源を集めた決定版です。
1965年にロンドンで結成されたSmall Facesは、Steve Marriott、Ronnie Lane、Kenney Jones、Ian McLaganという天才たちの集まりでした。
彼らは1967年にImmediateレーベルへ移籍します。
そこで生まれたのが、この黄金期の楽曲たちです。
“Itchycoo Park”は彼らの唯一の全米トップ20ヒットとなりました。
不思議な浮遊感と革新的なフェイジング効果が特徴です。
“Lazy Sunday”は、Steve Marriottが強いコックニー訛りで歌った、ユーモラスでキャッチーな曲です。
実は、この曲は冗談半分でスタジオで録音されたものでした。
“Tin Soldier”は、Steve Marriottが妻への愛を込めて書いた曲です。
R&Bとサイケデリックが融合した名曲です。
この1977年リリース版LP（IML 2008）には、レアなB面曲も収録されています。
特に注目すべきは、“All Or Nothing (Live)”のモノミックスです。
このバージョンは、他のどのコンピレーションにも収録されていない貴重な音源なのです。
音質については、レビューが賛否両論あります。
一部のプレス版は音質が良く、ヴィンテージサウンドの温かみを楽しめます。
特にPye版の深紅ヴァイナルは、コレクターの間で高く評価されています。
ただし、プレスによっては音質にばらつきがあるため、購入時は状態を確認することをおすすめします。
ジャケット写真は、ロンドンのBelgrave Square周辺で撮影されました。
Halkin StreetやLowndes Streetでも同じセッションの写真が撮られています。
60年代ロンドンの雰囲気を感じられる、素晴らしいアートワークです。
Small Faces – Greatest Hits – Immediate – IML 2008
おすすめトラック3選
1. Itchycoo Park
選曲理由：
Small Facesの代表曲にして、最も革新的なサイケデリック・サウンドです。
独特のフェイジング効果が、まるで夢の中にいるような浮遊感を生み出します。
軽快なリズムに乗せて歌う瞬間は最高です。
初めて聴く人も、一瞬で虜になります。
この曲の音響技術は、60年代の革新として歴史に残るものです。
2. Lazy Sunday
選曲理由：
ロンドンのコックニー訛りとスラングが満載の、親しみやすいポップ・ロックです。
のんびりとした日曜日の午後を歌った歌詞は、ユーモアたっぷりです。
明るいメロディと軽やかなオルガンが、思わず笑顔にさせてくれます。
60年代ロック初心者に最もおすすめの一曲です。
聴くだけで、気分が晴れやかになります。
3. Tin Soldier
選曲理由：
Steve Marriottの力強いボーカルが聴きどころです。
躍動感あふれるギターリフと、グルーヴィーなベースラインが絡み合います。
R&Bとロックが完璧に融合した、Small Facesの真骨頂です。
聴き終わった後、必ずリピートしたくなる中毒性があります。
このエネルギーは、何度聴いても衰えません。
Small Faces – Greatest Hits – Immediate – IML 2008
全収録曲
Side A
- Itchycoo Park
- Wham Bam Thank You Mam
- The Universal
- Son Of A Baker
- René
- Here Comes The Nice
Side B
7. Tin Soldier
8. Autumn Stone
9. Afterglow
10. Red Balloon
11. All Or Nothing (Live)
12. Lazy Sunday
アーティスト概要
Small Facesは1965年、ロンドン東部で結成されました。
Steve MarriottとRonnie Laneが、マナーパークの楽器店で出会ったことがきっかけです。
二人はすぐに意気投合し、Kenney Jonesをドラムに迎えます。
最初のキーボード奏者Jimmy Winstonは間もなく脱退しました。
1965年11月にIan McLaganが加入し、この4人が黄金のラインナップとなります。
バンド名の由来は面白いです。
“Face”とはモッズ文化において、最も洗練された服装とセンスを持つリーダー的存在のこと。
“Small”は4人全員が5フィート5インチ（約165cm）以下だったからです。
Small Facesは、ソウルとR&Bに影響を受けつつ、UK特有の明るいロックを展開しました。
1966年の”All or Nothing”で全英1位を獲得します。
1968年の傑作アルバム『Ogdens’ Nut Gone Flake』は6週間1位を記録しました。
しかし、マネージャーのDon Ardenとの金銭トラブル、バンド内の音楽的方向性の対立により、1969年に解散しました。
Steve Marriottは1991年に火災で亡くなりました。
Ronnie Laneは1997年に多発性硬化症で死去しました。
2012年、Small FacesとThe Facesは、ロックの殿堂入りを果たしました。
彼らの音楽は、Britpop、Blur、Oasis、Pulp、The Sex Pistols、The Smithsなど、数え切れないアーティストに影響を与えています。
主要バンドメンバー
- Steve Marriott (Vo/Gt)
- Ronnie Lane (Ba)
- Kenney Jones (Dr)
- Ian McLagan (Keys)
スタジオアルバム
- Small Faces (1966) – Decca
- Small Faces (1967) – Immediate
- Ogdens’ Nut Gone Flake (1968) – Immediate
- Playmates (1977) – Atlantic
- 78 in the Shade (1978) – Atlantic
<h2>✍️ 筆者の個人的感想</h2>
正直に言います。
このアルバムを聴いて、私は泣きました。
Small Facesの『Greatest Hits – IML 2008』は、単なるベスト盤ではありません。
これは、若者の情熱、創造性、そして儚さが詰まった音楽のタイムカプセルです。
“Itchycoo Park”のイントロが流れた瞬間、1967年のロンドンにタイムスリップします。
Ian McLaganのオルガンが作り出す、あの分厚くてファンキーなサウンド。
Steve Marriottの、魂を揺さぶるボーカル。
これらすべてが、今も変わらず私たちの心を掴んで離しません。
「60年代の音楽なんて古い」と思っている人にこそ、聴いてほしいです。
Small Facesの音楽には、時代を超える普遍性があります。
一曲一曲が、完璧に作り込まれたポップスの傑作です。
それでいて、どこか不完全で、人間臭い。
だからこそ、何度聴いても飽きないのです。
このLP盤には、レアなライブ音源”All Or Nothing”が収録されています。
このモノミックスは、他のどこでも聴けない貴重なバージョンです。
コレクターなら、絶対に手に入れたい一枚です。
音質については、プレスによってばらつきがあるのは事実です。
でも、それもヴィンテージLPの魅力の一部なのです。
針を落として、あのパチパチという音が聞こえた瞬間。
あなたは、60年代のロンドンへ旅立つのです。
このアルバムを聴けば、あなたの日常が少しだけカラフルに変わります。
朝の通勤電車で、”Lazy Sunday”を聴いてみてください。
必ず、笑顔になれます。
仕事で疲れた夜に、”Tin Soldier”を聴いてみてください。
きっと、明日への活力が湧いてきます。
この感動を、ぜひあなた自身の耳で体験してください。
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