【重厚なロックを部屋で体感したい方へ】音の密度が違う名盤「Audioslave」LP盤を紹介

【重厚なロックを部屋で体感したい方へ】音の密度が違う名盤「Audioslave」LP盤を紹介 音楽レビュー
この記事を書いた人
ちゃちゃ丸

音楽コレクター歴25年、CD/レコード保有枚数2,500枚超|70年代パンク・ガレージロック専門|40代会社員として働きながら、マニアックな名盤から隠れた良盤まで実際に購入してレビュー|「次に聴くべき1枚」を探している音楽ファンのために、忖度なしの本音レビューをお届けします|愛犬:アメリカン・コッカー・スパニエル

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部屋の照明を落とし、レコードプレーヤーの前に座ります。
針を落とすと、「Cochise」のギターが静寂を切り裂きます。
Audioslaveのデビュー作は、音の重さと余白が同時に迫る作品です。

CDや配信で聴き慣れた人でも、2枚組LPは印象が変わります。
低音の厚みと音の広がりが、演奏の力感を明確に伝えます。
本記事では、EU盤2LPを軸に本作の魅力を整理します。
なぜ今も語り継がれるのかを、冷静に掘り下げます。

CD版:AUDIOSLAVE

LP(アナログ盤):Audioslave -Hq/Gatefold- [Analog]

ジャケットデザイン

音楽スタイル

  • 音楽ジャンル:オルタナティブロック/ハードロック
  • 音楽的特徴:重いギターリフと、明確なリズムが軸です。Chris Cornellの歌声が、楽曲に広い表情を与えます。装飾を抑えた演奏が、曲の輪郭をはっきりさせます。
  • 類似アーティスト:
    • Soundgarden:ボーカル表現と重厚なサウンドの源流です。
    • Rage Against The Machine:リズム隊の攻撃性が共通します。
    • Led Zeppelin:ブルース基盤の重量感に通じます。

この作品のおすすめポイント3選

① 2枚組LPによる音の余裕

EU盤2LPは1面あたりの収録時間が短めです。
そのため低域が潰れにくく、音像が安定します
中低音の厚みが、バンドの推進力を支えます。

② 曲順が生む集中力

4面構成により、楽曲の密度が整理されます。
激しい曲と抑制した曲が、面ごとに配置されます
一気聴きでは得られない集中が生まれます。

③ 現行再発盤の扱いやすさ

EUリイシュー盤は入手性が安定しています。
ノイズも抑えられ、日常的な再生に向きます
初めての所有にも適した仕様です。

作品基本情報

  • 作品名:Audioslave
  • アーティスト名:Audioslave
  • 発売年:2002年(オリジナル)/ 2017年(EU盤2LP再発)
  • レーベル:Epic / Interscope / Sony Legacy
  • 品番:88985455331(EU盤2LP・2017年再発)
  • 総再生時間:約65分
  • 収録曲数:14曲
  • フォーマット情報:
    • US初期盤:1LP仕様(2002年)
    • EU盤:2LP仕様・ゲートフォールド(2002年初回/2017年再発)
    • Music On Vinyl盤:180g 2LP(2010年)※オリジナルEU盤と同じスタンパー使用

※再発年や細かな仕様差は流通元により異なります。

CD版:AUDIOSLAVE

LP(アナログ盤):Audioslave -Hq/Gatefold- [Analog]

作品紹介

Audioslaveは、Rage Against The Machine解散後に誕生しました。
楽器陣の3人と、Chris Cornellが合流します。
異なる個性を持つ4人が、純粋なロックを模索しました。

制作はRick Rubinが担当します。
過剰な装飾を避け、演奏そのものを前面に出しました。
当時のロックシーンは方向性を失いつつありました。
本作は、その流れに対する明確な回答でした。

リリース当初、批評家の評価は割れました。
革新性に欠けるという意見もありました。
一方でセールスは好調でした。
全米で3度のプラチナ認定を受け、リスナーには強く支持された作品です。
「Like a Stone」は2004年のグラミー賞でベストハードロックパフォーマンス部門にノミネートされました。

LPで聴くと、各パートの距離感が分かります。
Tom Morelloのギターは、空間的に配置されます。
リズム隊は重心を低く保ちます。
その上で歌声が自然に前へ出ます。

このアルバムは、派手さより持続力を選びました。
結果として、長く聴かれる作品になりました。
2000年代ロックの基準点の一つです。

CD版:AUDIOSLAVE
LP(アナログ盤):Audioslave -Hq/Gatefold- [Analog]

おすすめトラック3選

Cochise

アルバムの方向性を即座に示す楽曲です。

ギターの立ち上がりとリズムの強度が明確です。

LPでは音圧の変化が自然に伝わります。

Morelloの独特なギターテクニックが、冒頭から炸裂します。

バンドの攻撃性と技術力を象徴する一曲です。

Like a Stone

静と動の対比が際立つ代表曲です。

歌声の余韻と低音の支えが印象的です。

アナログ再生で立体感が増します。

Cornellの4オクターブに及ぶ声域が、この曲で存分に発揮されます。

感情の深さが、アナログの温かみと共鳴します。

I Am the Highway

抑制された構成が魅力の楽曲です。

音数の少なさが、空間を広く感じさせます。

夜にじっくり聴くのに適しています。

内省的な歌詞と、シンプルなアレンジが美しく響きます。

このバンドの幅広い表現力を証明する名曲です。

全収録曲リスト

  1. Cochise
  2. Show Me How to Live
  3. Gasoline
  4. What You Are
  5. Like a Stone
  6. Set It Off
  7. Shadow on the Sun
  8. I Am the Highway
  9. Exploder
  10. Hypnotize
  11. Bring Em Back Alive
  12. Light My Way
  13. Getaway Car
  14. The Last Remaining Light

アーティスト概要

Audioslaveの歴史

Audioslaveは2001年に結成されました。
Rage Against The Machineの活動停止が背景です。
ボーカルZack de la Rochaの脱退後、残された3人のメンバーが新たな表現の場を求めました。

プロデューサーRick Rubinの提案により、Chris Cornellが参加します。
Cornellは既に確立した存在でした。

Soundgardenのフロントマンとして、90年代グランジシーンを牽引した人物です。
高音域と感情表現に優れた歌手として知られていました。
彼の参加で、音楽性は大きく広がりました。

バンドは前身バンドの政治色を抑えました。
内面的なテーマが増えます。
その変化が、多くのリスナーを引き寄せました。
デビューアルバムは初登場全米7位を記録し、スタジアムクラスのバンドへと成長しました。

ライブバンドとしても評価されました。
演奏の再現性が高かった点が特徴です。
短期間で大規模な会場を埋めました。
2005年にはキューバで初のアメリカンロックバンドとして無料コンサートを開催し、歴史的な公演を実現しました。

2007年に活動を終了します。
3枚のアルバムを残しました。
いずれも完成度が高いです。
2017年1月には、トランプ大統領就任に抗議するコンサートで一夜限りの再結成を果たしましたが、同年5月にCornellが急逝し、完全な再結成の可能性は失われました。

Audioslaveは、時代の橋渡し役でした。
90年代と2000年代をつなぐ存在です。
現在も評価が下がることはありません。
全世界で推定3000万枚以上のセールスを記録し、その影響力は今も続いています。

CD版:AUDIOSLAVE

LP(アナログ盤):Audioslave -Hq/Gatefold- [Analog]

主要バンドメンバー

  • Chris Cornell (Vo, Rhy. Gt)
  • Tom Morello (Lead Gt)
  • Tim Commerford (Ba, Backing Vo)
  • Brad Wilk (Dr)

Audioslaveスタジオアルバム一覧

  • Audioslave (2002) – デビュー作。バンドの方向性を確立した記念碑的作品。全米7位。
  • Out of Exile (2005) – セカンドアルバム。全米1位を獲得し、商業的ピークを迎えた。
  • Revelations (2006) – ラストアルバム。より実験的なアプローチを見せた意欲作。全米2位。

Chris Cornell – Soundgardenでのキャリア

Chris Cornell(1964年7月20日 – 2017年5月18日)は、シアトル出身のロック史に残るボーカリストです。
1984年、Kim ThayilとHiro Yamamotoと共にSoundgardenを結成しました。
シアトルのグランジシーンを代表するバンドとして、90年代ロックシーンに大きな影響を与えました。

Soundgardenは1989年にA&Mレコードと契約し、メジャーレーベルと契約した最初のグランジバンドとなりました。
1991年のアルバム『Badmotorfinger』で注目を集め、1994年の『Superunknown』で全米1位を獲得。
「Black Hole Sun」と「Spoonman」はグラミー賞を受賞し、バンドの代表曲となりました。

1997年にSoundgardenは解散しますが、2010年に再結成。
2012年にアルバム『King Animal』をリリースし、世界ツアーを成功させました。
しかし2017年5月18日、デトロイトでのライブ後、ホテルで突然の訃報が伝えられました。
ロック界に衝撃を与えた、あまりにも早すぎる死でした。

Soundgardenスタジオアルバム一覧

  • Ultramega OK (1988) – SST Recordsからのデビュー作。グラミー賞ノミネート。
  • Louder Than Love (1989) – A&Mレコードからのメジャーデビュー作。
  • Badmotorfinger (1991) – 商業的ブレイクスルーを果たした作品。全米39位。
  • Superunknown (1994) – 最高傑作。全米1位、グラミー賞2冠。代表曲「Black Hole Sun」収録。
  • Down on the Upside (1996) – 解散前最後のアルバム。全米2位。実験的な音楽性を追求。
  • King Animal (2012) – 再結成後の新作。16年ぶりのスタジオアルバム。

筆者の個人的感想

「Audioslave」は、流行に左右されない作品です。
どのフォーマットでも完成度は高いです。
特に2枚組LPは、音の密度を実感できます

重いリフと歌声が、明確な形で届きます。
針を落とす時間そのものが、体験になります。
所有する価値を感じさせる一枚です。

CDでも配信でもLPでも構いません。
自分の環境に合った形で触れてください。
ロックの本質を再確認できる作品です。
重厚なサウンドを自宅で体感したい方には、このLP盤を強くお勧めします。

購入リンク

以下のリンクからお求めいただけます。

CD版


AUDIOSLAVE

LP(アナログ盤)


Audioslave -Hq/Gatefold- [Analog]

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