今回は、90年代オルタナティブ・ロックシーンに彗星のように現れ、その類まれな才能で多くの人々を魅了した、Jeff Buckleyの傑作アルバム『GRACE』についてご紹介させていただきます。
30歳という若さでこの世を去ってしまった彼の唯一のスタジオ・アルバムである本作は、今なお色褪せることのない感動と影響力を持ち続けています。天使のような歌声と呼ばれた彼の歌唱力、そしてジャンルの垣根を超えた多彩な音楽性が詰まった永遠の名盤について紹介します。
ジャケットデザイン
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音楽スタイル
オルタナティブ・ロックを基調としながら、フォーク、ブルース、クラシック、宗教音楽までを取り入れた幅広い音楽性が特徴です。
最大の特徴は、Jeff Buckleyのソウルフルで感情豊かな歌声が、「天使の歌声」と称され楽曲に深い感動をもたらします。
おすすめポイント3選
① Leonard Coheの名曲「Hallelujah」カバーしたこの曲は、Jeff Buckleyの代表作として知られています。彼の歌唱力が最大限に発揮された感動的な一曲です。
②リリースから30年近く経った今でも、新しい世代のリスナーを惹きつける普遍的な魅力があります。
③Bon Iver、Samuel Smith、John Mayerが好きな方にはおすすめです。
アルバム基本情報
作品名:GRACE
アーティスト名:Jeff Buckley
発売年:1994年
レーベル:Columbia
総再生時間:51分48秒
収録曲数:10曲
■収録曲
1.Mojo Pin
2.Grace
3.Last Goodbye
4.Lilac Wine
5.So Real
6.Hallelujah
7.”Lover, You Should’ve Come Over”
8.Corpus Christi Carol
9.Eternal Life
10.Dream Brother
11.Forget Her
このアルバムは天才Jeff Buckleyの唯一のスタジオ・アルバムです。
1990年代を代表する名盤として知られ、今なお多くのリスナーを魅了し続けています。
いつまで経っても、父親の存在から逃れる事が出来ず、もがき苦しんでいる事がアルバム越しに聞こえてきます。
その叫びとも呼べる歌声は、力強く・悲しく・寂しく、そして優しい歌声が心に沁みます。
Leonard Cohenのカバー曲である、「Hallelujah」は必聴です。
彼の情熱的な歌唱と独自の音楽スタイルが際立っており、今も多くの方から愛されています。
アーティスト概要
アメリカ出身のシンガー・ソングライター。
1966年にカリフォルニアで生まれました。ちなみに、父親はあのTIM BUCKLEYです。
父親と比較されることを極端に嫌い、自身はLAでバンドを組んで活動していました。
しかし、NYで行われた父親のトレビュートコンサートに参加した際に、父親譲りの「天使の歌声」を披露したことによって一気に有名になりました。
1992年には、コロムビア・レコードと契約。翌年には『Live at Sin-é』というEPをリリースしました。
翌年の1994年にはデビューアルバム「Grace」をリリースしました。
このアルバムは、高い評価を受けました。特にカバー曲である「Hallelujah」は、後世まで語り継がれる程の名演です。
音楽のキャリアを着実に築いていきましたが、1997年に2ndアルバムのレコーディングのためテネシー州メンフィスに滞在中、川で水難事故によりこの世を去ってしまいました。わずか30歳での突然の死は、音楽ファンに大きな衝撃を与えました。
事故死により、2ndアルバムが完成することはありませんでした。
彼の死後も彼の音楽は多くのファンによって賞賛され、その影響は今日まで続いています。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」で39位、「Q誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」で10位にランクインしています。
まとめ
『Grace』は、Jeff Buckleyの音楽的な深みと卓越した表現力で、批評家とファンの両方から絶賛を受けた作品です。時代を超えて多くの人々の心に響き続ける、まさに必聴の一枚と言えるでしょう。
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