購入を迷われている方向けに参考になればと思いブログを書きました!
ジャケットデザイン
アルバム名
My Generation
アーティスト名
The Who
音楽性
バンドの初期はビート、モッズ、ハードロックを基調とした激しいサウンド。
中期から後期にかけて、プログレッシブ・ロックなどを融合させた実験的なサウンドに挑戦してます。
アルバム『トミー』で、ロック・オペラという新しいジャンルを切り拓きました。
また、アルバム『Who’s Next』では、シンセサイザーを導入するなど、当時としては革新的なサウンドに挑戦し続けてました。
また、ライブでは、ギターやドラムセット破壊するなど、ライブパフォーマンスが派手なバンドとしても有名です。
おすすめポイント3選
①ロック史に名を残す名曲が多数収録
「My Generation」「The Kids Are Alright」「Substitute」「I Can’t Explain」など、現在も残るロックが多数収録されています。
②名曲 「My Generation」は必聴
タイトル曲の「My Generation」は、若者の声を代弁した歌詞と、反抗的な精神や、パワフルなサウンドが後に誕生するパンクやハードロック勢に影響を与えました。
③革新的なサウンド
Roger Daltrey(Vo.)の力強いボーカル、Pete Townshend(Gt.)が奏でる強烈なギターリフと、Keith Moon(Dr.)の激しいドラムプレイは、当時のロックシーンに大きな影響を与え、大きく進化させました。
アルバム紹介
1965年にリリースされた超名盤デビューアルバムであり、セールス的にも全英2位を記録したヒット作です。
彼らのキャリアを代表する作品であり、特にアルバムのタイトル曲「My Generation」は、当時の社会における若者のフラストレーションを反映した曲です。
全12曲収録され、うち9曲がオリジナル曲、3曲がカヴァー曲です。
カバー曲は、伝説のソウル歌手James Brownの「I Don’t Mind」、「Please, Please, Please」です。
アルバムの全体像として、当時の若者の反抗心や不満を代弁するような歌詞と、荒々しいギターリフ、爆発的なドラムビートを基調とした、ロックンロールアルバムです。
荒々しい曲だけでなく、「The Kids Are Alright」や「A Legal Matter」といったキャッチーな曲も収録されております。
しかし、このアルバムは、発売直後に問題が生じてしまいました。
UK版のジャケット写真が権利の問題で使えなくなり、廃盤になってしまいました。
幸いにも、US版のジャケット写真は別バージョンであったため、市場で完全に流通が止まることなくUS版のみ流通しておりました。
2002年にUK版ジャケット写真の権利問題が解決し、CDとしてリリースされました。
今回紹介しているアルバムは、UK版デザインが使用可能になった初のCD作品です。
ちなみに、ジャケット種類以外にも、モノラル版とステレオ版とか色々あるので、これから買う方は良く吟味して下さい。
◾️収録曲
1.Out in the Street
2.I Don’t Mind(James Brown)
3.The Good’s Gone
4.La-La-La-Lies
5.Much Too Much
6.My Generation
7.The Kids Are Alright
8.Please, Please, Please(James Brown)
9.It’s Not True
10.I’m a Man(Ellas Mcdaniel)
11.A Legal Matter 12.The Ox
アーティスト概要
1961年に結成した、イギリス出身の4人組ロック・バンドです。
ロックオペラ、コンセプトアルバム、エレクトロニック・ミュージックなどの常に新しい音楽に挑戦し続け、今も影響力を持つThe Beatles、The Rolling Stones、Small Facesと並ぶ世界的なバンドです。
パワフルな演奏スタイルや、楽器を破壊するなどの爆発的なステージパフォーマンスが話題となりました。
◾️オリジナルメンバー
・Roger Daltrey(Vo.)
・Pete Townshend(Gt.)
・John Entwistle(Ba.)
・Keith Moon(Dr.)
・Kenney Jones (Dr.)
1961年にRoger Daltrey(Vo.)と友人がスキッフルバンド「The Detours」を結成し、そこにJohn Entwistle(Ba.)が加入。
翌年にPete Townshend(Gt.)が加入。
結成後は、日中は仕事を行い、夜間や休日にバンド活動をしてました。
初期は主にブルースのカバー曲を演奏し、1963年にバンドのギタリストであるPete Townshend(Gt.)が初のオリジナル曲を書き始めました。
その後、ドラマーの交代によりKeith Moon(Dr.)が加入しました。
プロデビューに向けて、バンド名を「The Who」と改名致しました。
当時のプロデューサーの意向により、モッズ色を前面に出すために、バント名を「High Numbers」と改名しデビューを果たしました。
しかし、セールス的にうまくいかず、1965年に別のプロデューサーを迎え入れ、バンド名を「The Who」に戻して活動を再開しました。
1965年1月、ザ・フーはデビュー・シングル『I Can’t Explain』をリリースし、全英8位のヒットを記録。 その後、10月にリリースされた3枚目のシングル『My Gegenation』は全英2位という大ヒットとなり、バンドの名前を一気にスターダムに押し上げました。
同年12月には1stアルバム『My Gegenation』がリリースされ、全英5位を獲得しました。
1967年にはアメリカでの活動が本格化し、長期全米ツアーを行いました。
その年の10月にリリースされた『I Can See for Miles』が全米9位に達し、アメリカでの成功を収めました。
同年、モンタレー・ポップ・フェスティバルに出演し、その過激なライブパフォーマンスでアメリカ人に強い印象を残しました。
1969年から1973年にかけてバンドは全盛期を迎えます。
1969年に2枚組アルバム『Tommy』をリリース。このアルバムは全英2位、全米4位の大ヒットとなりました。
1970年には、ザ・フー初のライブ・アルバム『Live At Leeds』をリリース。
このアルバムも全英3位、全米4位という大ヒットとなりました。
1971年には、アルバム『Who’s Next』をリリース。
このアルバムは、バンドにとって初の全英チャート1位を獲得する(全米4位)全英チャート1位を獲得するなど、バンドは全盛期を迎えました。
1973年には、ロック・オペラ第2弾『Quadrophenia』をリリース。
英米共に2位につける大ヒットとなりました。しかし、この頃になるとRoger Daltrey(Vo.)のソロ活動や、Keith Moon(Dr.)の個人的な問題から、バンド活動は徐々に下降線をたどり始めました。
1974年には、バンドのマネージャーが交代したり、映画『Tommy』の制作に多くの時間が費やされました。この映画でRoger Daltrey(Vo.)が俳優デビューを果たし、ソロでの活躍を活発化してゆきました。
John Entwistle(Ba.)はバンドの未収録音源集「Odds & Sods」を編集。 また、他のメンバーと同じく、ソロ活動にも取り組みました。
この頃から、Pete Townshend(Gt.)とRoger Daltrey(Vo.)が誌面上で互いを中傷し合うという出来事もあり、バンドの不協和音が表明化してきました。
そんな中、アルバム「The Who by Numbers」をリリース。
このアルバムは、全英7位、全米8位となり、バンドは下降気味とはいえ、依然高い人気を維持しておりました。
1978年にアルバム「Who Are You」をリリース。
このアルバムは全英6位、全米2位を記録し、前作よりセールス的に好調だった事もあり、完全復活したかと思われましたが、以前からアルコール依存症の悪化や体調不良により、Keith Moon(Dr.)が他界してしまいました。
Keith Moon(Dr.)を失ってもメンバーは前を向きバンドを前に進める事に決めました。
バンドはThe Facesの元メンバーである、Kenney Jones (Dr.)を迎え、再始動しました。
1981年にはKenney Jones (Dr.)を迎えた初のアルバム『Face Dances』をリリース。
セールス的には全英2位、全米4位と好調でした。
しかし、徐々にバンド内で軋轢が生じ始めました。
Roger Daltrey(Vo.)はKenney Jones (Dr.)のプレイに不満を抱いておりました。 また、Kenney Jones (Dr.)もPete Townshend(Gt.)のソロ活動に対して不満を抱いていました。
Pete Townshend(Gt.)自身はドラッグの問題に苦しみ、リハビリをしておりました。
そんなゴチャゴチャしたバンド内でも、1982年にアルバム『It’s Hard』をリリースしました。
このアルバムは全英11位、全米8位を記録しました。
同年には、トロントでライブを行いましたが、このライブがバンドとしてラストとなってしまいました。その後、1983年にPete Townshend(Gt.) が脱退を表明し、バンドは正式に解散が決定しました。
解散後の1985年7月に「LIVE AID」に出演する為、再結成し同イベントで4曲を演奏しました。また、1988年にはBPIアワードで3曲を演奏しましたが、これがKenney Jones (Dr.)の最後の参加となりました。
1990年にはバンドはロックの殿堂入りを果たしました。
1999年10月から12月にかけて、イベントに参加したりとライブ活動を行っておりました。 これは、資金難に陥っていたJohn Entwistle(Ba.)を支援するための活動でした。
2000年代に入ると、支援団体のチャリティーコンサートに積極的に出演しており、この活動が評価されて、2001年にはグラミー賞で特別功労賞を受賞いたしました。
2002年には、ショッキングな出来事が起こりました。
John Entwistle(Ba.)が薬物摂取に起因する心臓発作で急死してしまいました。
それでもバンドは活動し続け、ついに2004年に日本で開催された「THE ROCK ODYSSEY 2004」に出演する為に初来日を果たしました。
2006年には24年ぶりとなるオリジナルアルバム『Endless Wire』をリリースしました。
このアルバムは、全英9位、全米7位となり、翌年の「Glastonbury Festival」では、ヘッドライナーを勤め上げ、完全復活を致しました。その後は、過去の作品の再現ツアーを行っておりました。
2014年には、結成50周年を記念にしてオールタイムベストアルバム『HIT 50』をリリースしました。
バンドは現在も現役ですが、2024年現在で、オリジナルメンバーは、Roger Daltrey(Vo.)とPete TOWNSHEND(Gt.)のみとなってしまいました。
■オリジナルアルバム
・My Generation (1965年)
・A Quick One (1966年)
・The Who Sell Out (1967年)
・Tommy (1969年)
・Who’s Next (1971年)
・Quadrophenia (1973年)
・The Who By Numbers (1975年)
・Who Are You (1978年)
・Face Dances (1981年)
・It’s Hard (1982年)
・Endless Wire (2006年)
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